「周りの人よりデリケートゾーンの黒ずみがひどいんじゃないか……。」
「相談したいけど、誰にも話せない……。」
「もしかして病気かも?」
という問題で悩んでいませんか?
デリケートゾーンの黒ずみは人に見られる場所ではありませんが、誰かと比べるのが難しい場所だからこそ、ふとした瞬間に気になるものですよね。
実は、デリケートゾーンの黒ずみの原因は、普段の行動が影響しています。普段の何気ない行動が原因だからこそ、毎日の蓄積でデリケートゾーンは黒ずんでしまうのです。
このページでは、デリケートゾーンの黒ずみを治す方法や予防法を紹介します。
自宅でこっそりケアする方法やクリニックでの治し方を比較して、自分に合うデリケートゾーンの黒ずみ対策を見つけるため役立ててください。
デリケートゾーンの黒ずみの原因6個|あそこは色素沈着で黒くなる

デリケートゾーンの黒ずみの原因は、メラニンが過剰に生成されることによる色素沈着です。
人間の皮膚は、「物理刺激」もしくは「紫外線による刺激」のどちらかを受けることで、皮膚の奥にあるメラノサイト内のチロシナーゼなどの働きでメラニン生成が促進されて、色素沈着が起きます。

デリケートゾーンでメラニンが発生する「物理刺激」もしくは「紫外線による刺激」の原因は6つあります。毎日の生活習慣が問題となっているものと、年齢や妊娠のように避けられない原因に分かれています。
黒ずみの原因1:下着やトイレットペーパーの摩擦や刺激

締め付ける下着・肌に合わない下着の素材による影響や、トイレットペーパーで陰部を拭きとる刺激で、肌に摩擦が起きてしまいます。
肌に摩擦が起きると皮膚の中で一酸化窒素が生成され、また皮膚の奥のメラノサイト内でチロシナーゼが生成され、それらがメラニン生成を促すことでデリケートゾーンが黒ずみます。
摩擦がなくなればメラニン生成が軽減されて黒ずみは改善していく
肌への摩擦がなくなればメラニン生成は軽減されますが、できたメラニンはそのまま肌に残ります。肌は約28日周期で新しい肌へと生まれ変わっており、古い角質と一緒にメラニンが体外に排出されることで、デリケートゾーンの黒ずみは改善可能です。
ところが、慢性的な刺激でメラニンが過剰に生成されると、肌のターンオーバーによる排出が追い付かなくなり、デリケートゾーンの黒ずみが沈着してしまいます。メラニンは肌のシミの原因でも知られていますが、紫外線の影響以外にも摩擦でも生成されるため注意しましょう。
黒ずみの原因2:繰り返すアンダーヘアの自己処理によるダメージ

アンダーヘアの自己処理も肌に刺激を与える原因のひとつです。カミソリを使って自己処理する際に、健康な肌まで一緒に削ることでダメージが蓄積されている恐れがあります。
毛抜きでアンダーヘアを抜く方法も刺激が強い方法で、無理やりムダ毛を抜こうとすれば毛穴が開き、陥没毛の原因になります。どちらの方法も肌のダメージや乾燥の原因になりやすく、繰り返し処理することでデリケートゾーンの刺激となり、メラニンが発生して黒ずみの原因となっていることがあります。
黒ずみの原因3:石けんで過剰にあそこを洗い必要な菌が少ない

デリケートゾーンが黒ずんでいると、石けんでゴシゴシ洗いたくなるかもしれません。また、あそこのニオイや毛穴の汚れが気になると、つい力を入れてゴシゴシ洗いたくなるでしょう。
しかし、デリケートゾーンをゴシゴシ擦れば摩擦が起こり、メラニンが生成される原因となるため注意が必要です。デリケートゾーンには自浄作用といって、雑菌を洗い流す作用がありますが、必要以上に洗うことで必要な菌まで洗い流すことになります。
石けんを使ってデリケートゾーンを洗う際に肌に必要な皮脂まで洗い流せば、乾燥の原因になります。肌が乾燥すると皮膚が厚くなり、毛穴を防ぐ原因となるため、石けんでデリケートゾーンを洗いすぎれば黒ずみの原因になります。
黒ずみの原因4:妊娠など女性ホルモンの分泌量の増加

女性ホルモンの量が多くなることも、デリケートゾーンが黒ずむ原因のひとつです。エストロゲンとプロゲステロンの2つの女性ホルモンがありますが、これらはメラニンを生成するメラノサイトを刺激するため黒ずみの原因になります。
とくに注意が必要なのは妊娠中で、妊娠を維持するためホルモンバランスが変わり、乳首の回りやデリケートゾーンなどが黒ずみやすくなります。妊娠中に増えた女性ホルモンの影響でデリケートゾーンが黒ずんでも、出産後に女性ホルモンのバランスが元に戻り、ターンオーバーで改善するケースは少なくありません。
しかし、女性ホルモンの変化は、産後のストレスでも乱れやすくなります。妊娠を経験していない女性でも、不規則な生活や精神的なストレスが影響で女性ホルモンのバランスが乱れることもあるため注意してください。
黒ずみの原因5:肌に合わない生理用品使用のかぶれや長時間使用の蒸れ

生理ナプキンは石油から作られたシートや高分子ポリマーの使用で、肌へ刺激となることがあります。生理中は女性ホルモンの影響で肌がデリケートになりやすい時期で、生理用品の刺激でメラニンが生成されれば、デリケートゾーンの黒ずみの原因になります。
肌に当たる部分はコットン100%で肌に優しい生理ナプキンもありますが、経血を閉じ込めて漏らさないような構造のため、内部の湿度が高くなりやすく蒸れやすい問題でも注意が必要です。湿気が高くなると皮膚がふやけやすくなり、ますます肌は刺激に弱くなってしまうからです。
黒ずみの原因6:加齢によるターンオーバーの低下

肌の生まれ変わり、ターンオーバーが遅くなることがデリケートゾーンの黒ずみの原因になります。
デリケートゾーンの刺激でメラニンが生成されても、肌のターンオーバーが正常であれば、黒ずむ心配はありません。普段は28日周期で新しい肌へと生まれ変わっていますが、加齢により新陳代謝が低下するとサイクルが長くなり、古い角質が溜ってメラニンの排出が追いつかなくなります。
若いころは肌に傷ができてもすぐに治っていたと思いますが、跡が残りやすくなったらターンオーバーの周期が長くなった証拠です。デリケートゾーンの代謝も落ちているはずなので、刺激によりメラニンが生成されていれば黒ずみの原因となります。
デリケートゾーンの黒ずみを治す6個のケア方法

デリケートゾーンの黒ずみを治す6つのケア方法の効果や副作用、値段、良い点、悪い点、どのくらいで治るのかをまとめました。
ひどいデリケートゾーンの黒ずみでもキレイに治すことはできるのでしょうか?
治し方 | 効果 | 解消にかかる日数 | 副作用 | 値段 | 治るまでのトータルコスト | 良い点 | 悪い点 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
市販の黒ずみクリーム | 高い | 1~3ヶ月 | 無い | 平均6,025円/月 | 平均12,050円 | 入手しやすく美白効果が高い | ニオイに効果がない |
デリケートゾーン石鹸 | 低い | 4~10ヶ月 | 無い | 平均2,689円/月 | 平均36,268円 | ニオイ対策にも使える | 美白有効成分はなし |
ニベア | 低い | 1年以上 | 無い | 平均314円/月 | 平均7,536円から | 安く入手しやすい | 美白有効成分はなし |
ハイドロキノン | 高い | 1~3ヶ月 | 肌の痛み、赤み、かぶれ、ひりつき、色素脱失など | 平均4,000円/月 | 平均8,000円 | 美白効果が強い | 肌への刺激が強い |
ヒルドイド | 低い | 2年 | 無い | 平均1,530円/月 | 平均36,720円 | 値段が安い | 効果が低い |
皮膚科のレーザー治療 | 高い | 1~3ヶ月 | 痛み、腫れ、色素沈着、色素脱失、内出血、ケロイド化など | 平均46,834円/回 | 平均117,085円 | 美白効果が治療費が高い | 肌への刺激が強い |
治し方1:市販の黒ずみケアクリーム

ネット通販で買える市販のデリケートゾーンの黒ずみケアクリームは、自宅でこっそり陰部の黒ずみケアができます。美白有効成分が含まれているクリームならメラニンの生成を抑える効果があるため、肌が生まれ変わる最短28日でデリケートゾーンの黒ずみの改善効果を感じる人もいます。
デリケートゾーンの黒ずみケアの市販クリームは単価が4000円から6000円程度と安くはないですが、改善までの期間が短いため、トータルコストは低くなるのが特徴です。
- 美白有効成分入りのクリームは黒ずみに効果がのぞめ1~3か月で改善できる人がいる
- ネット通販で売られており入手しやすい
- 家族や彼氏にバレずに黒ずみのケアができる
- 病院に行く必要がなく、医師や看護師にも見られないので恥ずかしくない
- 肌荒れ有効成分入りの商品で正常な肌サイクルにできる
- 敏感なデリケートゾーンに使える添加物を減らした商品が多い
- おすすめクリーム19選の平均単価は6,025円で値段が安くない
- 美白と肌荒れ改善はのぞめるがニオイ対策できる商品が少ない
治し方2:デリケートゾーン用の石けん

デリケートゾーンの黒ずみケア方法で人気があるのは、デリケートゾーン専用石けんを使ったケアです。
石けんなので単価が安く月2,000円くらいでデリケートゾーンの黒ずみをケアできる手軽さが受けています。美白※有効成分入りの石けんは少なく、デリケートゾーンの黒ずみを改善するというより、黒ずみができないよう予防に役立つものです。
- 誰にも知られず自宅でこっそりケアできる
- 月2,000円くらいで美白クリームよりお金がかからない
- デリケートゾーンのひだの黒ずみにも使える
- ドラッグストアやネット通販で入手しやすい
- あそこのニオイを解消する有効成分入りの石けんが多い
- 美白有効成分入りの商品がない
- 泡を洗い流すため成分が浸透することはない
- 黒ずみ改善効果は保証されていない
治し方3:ニベア

デリケートゾーンの黒ずみをケアする方法として値段の安さで選ぶなら、ニベアが最も安くなります。ドラッグストアでは1個400円前後で売られており、保湿成分で乾燥によるデリケートゾーンの黒ずみを予防するためにおすすめの商品です。
ただし、美白有効成分は入っておらず、デリケートゾーンの黒ずみ改善の効果は期待できません。デリケートゾーン専用クリームではないため、陰部の粘膜に使うのは避けてください。
- ドラッグストアで扱っているお店が多く入手しやすい
- デリケートゾーンの黒ずみケアの6つの方法の中で一番安い
- 乾燥によるデリケートゾーン黒ずみの予防に使える
- 美白有効成分が入っておらず黒ずみを改善できない
- 石油系の成分が主体で敏感なデリケートに使うとかぶれの恐れがある
- ボディ用でデリケートゾーンへの使用は推奨されていない
治し方4:ハイドロキノン

ハイドロキノンは、メラニンの合成阻害作用がのぞめ、黒ずみを改善できる成分です。市販化粧品でハイドロキノン入りクリームが売られていますが配合量が少なくなるため、美容皮膚科でハイドロキノンの配合量が多いものを処方してもらう方法が一般的です。
美容皮膚科でハイドロキノン高濃度のクリームを処方してもらうと、化粧品ではなく外用薬という扱いになります。美白効果が高くデリケートゾーンの黒ずみを改善が期待できますが、皮膚が赤くなる・刺激を感じるなどの副作用に注意が必要です。
- メラニンの合成阻害作用がのぞめる
- レーザー治療に比べて安い
- 医師の指導のもとならデリケートゾーンの粘膜に使える
- 医師や看護師にあそこを見られるので恥ずかしい
- 赤みや刺激などの副作用の恐れがある
- デリケートゾーンのひだに使えない
- 刺激が強いためダウンタイム1~2週間必要
治し方5:ヒルドイド

ヒルドイドは保湿効果が期待できる医薬品です。保険が適用されれば1本500円くらいで処方が可能で、安くデリケートゾーンの黒ずみのケアができます。
ただし、ヒルドイドは保湿効果が期待できる製品で、美白有効成分は入っておらず、デリケートゾーンの黒ずみを治す効果は期待できません。乾燥によるデリケートゾーンの黒ずみ予防や、保湿で肌のターンオーバー改善で黒ずみをできにくくするためにおすすめの商品です。
- 保険適用なら1本500円程度で安くケアできる
- 乾燥によるデリケートゾーン黒ずみの予防になる
- 医薬品の中でも大きな副作用リスクが少ない
- 美白有効成分が入っておらず、黒ずみを治す効果は期待できない
- デリケートゾーンの黒ずみを治す目的で処方してくれない
治し方6:皮膚科のレーザー

デリケートゾーンの黒ずみがひどく、即効性のある方法を希望するなら、美容皮膚科でレーザーを受けてください。レーザーを直接デリケートゾーンの黒ずみのメラニンに照射しメラニンを分解させ、分解したメラニンは肌に吸収されるか剥がれ落ちる仕組みです。
ただし、レーザー治療は医療行為のため、医師の施術が必要です。強い痛みは麻酔クリームにより軽減可能で、デリケートゾーンは皮膚が弱く敏感なため痛みの感じ方は人により違いますが、輪ゴムでパチンと叩いた程度の痛みがあります。
- 直接メラニン色素を分解できて即効性が高い確実な効果がのぞめる
- 医師による施術なので病気なのか相談ができる
- 痛みがあり、色素沈着や腫れなどの副作用がある
- ダウンタイムは1~2週間必要
- 医師や看護師にあそこを見られて恥ずかしい
- 保険適用外なので1回3万円~9万円と金額が高い
デリケートゾーンの黒ずみを予防する9個のポイント

デリケートゾーンの黒ずみはケアも大事ですが、治ったあとの予防も大事です。なぜなら、日々の習慣がデリケートゾーンの黒ずみの原因となっているからです。
黒ずみが治ったあとに予防をすることで、デリケートゾーンの黒ずみがひどくなる心配がなくなります。毎日のケアも楽になり、レーザー治療のように高額なケアは要らなくなるメリットがあります。
だからこそ、デリケートゾーンの黒ずみは治すだけで終わらせないで、次に紹介する予防法9個も実践するようにしてください。
予防1:下着やボトムは肌に優しい素材で締め付けないものを選ぶ

下着やボトムで締め付けてしまうと、生地と肌の摩擦でデリケートゾーンが黒ずむ恐れがあります。このような理由から、下着やボトムは少し余裕のあるものがおすすめで、スキニーパンツや補正下着の着用は長時間の着用を避けましょう。
また、下着やボトムの素材は天然素材のものを選ぶと、肌への刺激を軽減できます。コットンやシルク製の下着は通気性が良く蒸れにくく、肌あたりが優しいためおすすめの素材です。
最近は「ふんどしパンツ」のようにそけい部を締め付けない下着が人気です。ボクサーパンツやトランクスもそけい部への摩擦が少ないため、デリケートゾーンの黒ずみが気になる方は選ぶようにしてください。
予防2:肌に合う生理用品を選びこまめに取り換える

生理用品は肌に合うものを選んで使いましょう。デリケートゾーンに当たる部分の素材だけでなく、羽根の摩擦にも注意が必要です。
ナプキンがずれてデリケートゾーンへの摩擦が気になるなら、羽根つきのナプキンで下着にしっかり固定してください。こまめに生理用品を取り換えることでも、肌への刺激を軽減することができます。
どうしてもナプキンの肌刺激が気になるときは、タンポンや月経カップを使う方法もあります。どちらも膣内に入れるものでデリケートゾーンが擦れませんが、同じくこまめに取り換えないと膣内に雑菌が増える原因になるため注意してください。
予防3:ムダ毛の処理はサロンやクリニックを選び自己処理回数を減らす

ムダ毛の自己処理の刺激でデリケートゾーンの黒ずみがひどくなることがあります。頻繁なムダ毛処理がストレスになっているなら、クリニックやサロンでの脱毛も良いと思います。
クリニックでの医療レーザー脱毛なら、発毛組織を破壊できて、ムダ毛が二度と生えてきません。何度か繰り返すと自己処理が不要になり、ムダ毛による蒸れ予防になるためおすすめです。
しかし、クリニックやサロンでの処理は時間も費用もかかり、医師や看護師にあそこを見られる恥ずかしさが気になる方もいると思います。自己処理を選びたい方は、肌への負担が比較的少ないシェーバーでの処理がおすすめです。
予防4:デリケートゾーンの洗浄は1日1回まででゴシゴシ洗わない

デリケートゾーンは自浄作用があるため、ぬるま湯で洗うだけでも汚れは落ちます。陰部の凹凸の汚れが落ちていない気がして、石けんを使いゴシゴシ洗ってしまう方がいますが、刺激を与えるとかえって黒ずみの原因になる点に注意が必要です。
普段はぬるま湯で洗い流すだけでOKですが、石けんで洗いたいときは1日1回までにとどめて、ゴシゴシ擦らないようにしましょう。デリケートゾーン専用石けんは刺激が少ない成分で作られていることが多いため、ボディ用と別にデリケートゾーン専用石けんを用意することをおすすめします。
石けんはよく泡立てて、泡は指に乗せデリケートゾーンを優しく洗うようにします。爪を立てるのは避けて、陰部のひだの間も泡で丁寧に洗ってください。
デリケートゾーンに石けん成分が残ると肌への刺激となる恐れがあるため、最後はぬるま湯でしっかり洗い流すのを忘れないでください。
予防5:規則正しい生活や十分な睡眠で肌のターンオーバーを正常にする

不規則な生活習慣が続いてしまうと、肌のターンオーバーが乱れてデリケートゾーンが黒ずみやすくなります。肌のために早寝早起きを心がけて、健康な肌を維持させましょう。
ストレスが溜ると女性ホルモンのバランスが乱れて、デリケートゾーンの黒ずみの原因になるため、ストレス発散も黒ずみの予防としておすすめです。適度な運動でのリフレッシュや、ゆったりとした入浴で自律神経を整え、血流アップにより肌の新陳代謝を高めてください。
予防6:トイレットペーパーで優しくデリケートゾーンを拭き取る

トイレットペーパーで陰部を乱暴に拭いてしまうと、肌へ刺激となりデリケートゾーンの黒ずみの原因になります。用を足したらトイレットペーパーで擦らないようにして、優しく押さえて水分を吸い取るように拭き取ってください。
トイレットペーパーの素材は柔らかいものを選ぶと、肌への刺激をより軽減することができます。外出先では硬いトイレットペーパーしか置いていないことがあるため、自分専用の水に流せるポケットティッシュを持ち歩くと安心です。
予防7:ワセリンや馬油、バイオイルであそこを保湿して乾燥を防ぐ

肌が乾燥するとバリア機能が低下してしまい、少しの刺激でデリケートゾーンが黒ずんでしまう恐れがあります。粘膜部分は潤っており乾燥しにくいのですが、デリケートゾーンの外側は意外と乾燥するため保湿ケアがおすすめです。
とくに下着で摩擦が起きやすいそけい部は、保湿するようにしてください。ワセリンは不純物が含まれておらず赤ちゃんに使えるほど優しい成分で、馬油は天然成分で肌への刺激が少なく保湿ケアにおすすめです。
バイオイルはニキビ跡や妊娠線の新陳代謝を高めるために使うもので、オイルなのに軽いテクスチャーなのが特徴的です。1滴~2滴と少量でもよく伸びるため、そけい部の保湿に使ってみてください。
予防8:肌にいいビタミンやタンパク質を積極的に摂る

肌に必要な栄養を積極的に摂ることでも、デリケートゾーンの黒ずみ予防になります。栄養が不足すると肌の生まれ変わりが阻害されてしまい、肌本来の機能を発揮できなくなるからです。
毎日の食事ではバランスの良い内容を心がけて、次の栄養素を摂るようにしましょう。
- タンパク質
- ビタミンC
- 鉄分
肌細胞の元となるタンパク質は、肉・魚・卵・大豆食品・乳製品に多く含まれています。ビタミンCはコラーゲン生成に必要でメラニン活性を抑える働きがあるため、野菜・果物などを食べるようにしましょう。
鉄分は赤血球のヘモグロビンの原料になる栄養素で、不足すると全身に酸素や栄養を届けにくくなります。女性は毎月の月経で鉄分を失いやすいため、肉や魚に含まれるヘム鉄と、ほうれん草などの野菜に含まれる非ヘム鉄をバランスよく摂取するようにしてください。
予防9:お風呂はぬるめの温度にして過剰に皮脂を洗い流さない

お風呂の温度が高すぎると、過剰に皮脂を洗い流してしまい、デリケートゾーンが乾燥しやすくなります。また、熱いお湯に浸かると交感神経が優位になりやすく、睡眠を妨げる恐れがあるため、1日の終わりはぬるめのお湯にゆったりと浸かりリラックスするようにしましょう。
デリケートゾーンの黒ずみにNGなケア方法

デリケートゾーンの黒ずみにおすすめできないNGなケア方法を紹介します。
SNSやブログなどで紹介されている黒ずみケア方法の中には、デリケートゾーンの黒ずみ改善効果がないどころか、黒ずみが悪化するような方法も紹介されていることがあります。
次に紹介する方法は避けるようにしてください。
NGなケア1:重曹でデリケートゾーンの黒ずみをピーリング

重曹はアルカリ剤のため、古い角質を落とすために役立ちます。肌への刺激が少ないことから毛穴の黒ずみ対策に使う人はいますが、デリケートゾーンの黒ずみは毛穴の汚れではなくメラニンが直接的な原因のため、重曹に黒ずみを治す効果はありません。
パックス重曹Fという商品のメーカーにも電話確認しましたが、重曹は色素沈着には効果がないとのことです。
また、重曹による研磨効果を利用して、デリケートゾーンの黒ずみを除去しようとするのも避けてください。皮膚の中でも角質層が薄いデリケートゾーンなのに、研磨剤で擦れば刺激となってしまい、逆に黒ずみがひどくなる恐れがあるからです。
NGなケア2:オロナインでデリケートゾーンの黒ずみに塗る

オロナインは殺菌成分が含まれた市販の第2類医薬品です。ドラッグストアで安価に買える商品ですが、オロナインには美白有効成分が含まれておらずデリケートゾーンの黒ずみを治す効果はありません。
メーカーにも電話確認をしましたが、オロナインはデリケートゾーンの黒ずみに効果がないとのことです。
陰部のカミソリ負けにオロナインを塗ることはできますが、デリケートゾーンは肌が弱い部分でオロナインの成分でただれやかぶれが起きる恐れがあります。医薬品のため、陰部のカミソリ負けに使うときは薬剤師や登録販売者への相談が望ましいといえます。
デリケートゾーンの黒ずみケアに関するQ&A

デリケートゾーンの黒ずみに関する疑問をQ&A形式で紹介します。